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岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

2016年度第1,2学期の授業について

岡山大学では学年暦が大幅に変わり、4学期制になりました。そのため今年はあらゆる日程が前倒しになっていて、昨日の4月1日に新年度のガイダンスを終え、来週の月曜日から授業開始です(その代わり7月一杯で授業終わり)。なかなか気持ちがついていかないですが、今年度もよろしくお願いします。

1,2学期(4〜7月)に行う授業について、ざっと紹介していきます。今学期は講義を持たないのでかなり楽ではあるのですが、演習をしっかりやっていきます。

 

①西洋史演習(木3,4限)

対象者は、ドイツ史(〜現代)で卒論を書きたいと決めている人から、ドイツ語はこれから頑張るという人、そして中世史に関心がある人など、なるべく多くの人に門戸を開いています。例年ドイツ語未修者も何人かいますが、やる気次第でかなり読めるようになります。

2本の柱があって、前半60分はドイツ語のテキスト講読。西洋中世都市に関する入門書(Felicitas Schmieder, Die mittelalterliche Stadt, Darmstadt 2005)を精緻に読んでいきます。後半60分は歴史地図を用いたグループワーク。昨年、『中世ドイツ都市地図集成』を購入したので、これをフル活用します。少人数のグループで一つの中世都市を担当し、その歴史や施設の成り立ちなどをドイツ語を読んでまとめてもらいます。西洋史ではなかなか現地に赴いてフィールド調査をするというわけにはいきませんが、こうした種々の仕掛けを用いることでヴァーチャルなフィールド調査をしていきましょう。

 

②西洋史演習(金7,8限)

これは中世史演習です。対象者は中世史で卒論・修論を書きたい人。そのため大学院生も出席してもらいます。前半の60分で共通のテキストを読んで、後半60分で各々の研究発表をします。共通のテキストとして、夏休みまでは以下の本を読むつもりです。

 

西洋中世学入門

西洋中世学入門

 

 

 『シカゴ・スタイル』の方は去年から関心があったので、学期末に水準の高いレポートを書いてもらうために学生と一緒に読むことにしました。

 

以上の授業に加えて、4年生の卒論指導用の授業があります。いずれにせよ、岡山大学で始まる「60分」という授業の枠をうまく活用してみたいという考えから構想してあります。実際にどういうことになるのか、またご報告します。