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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

告知「中近世キリスト教会における司牧と社会」

早稲田大学高等研究所セミナーシリーズ〈新しい世界史像の可能性〉(ES研共催)として、「中近世キリスト教会における司牧と社会」と題する研究会が開催されます。そこで研究報告をしますので、お時間がある方はぜひお越し下さい。

 

日時:2015年10月24日(土) 14:00~17:00
場所:早稲田大学戸山キャンパス39号館5階第5会議室

テーマ:「中近世キリスト教会における司牧と社会」

報告(1)
大貫俊夫(岡山大学准教授)
「盛期中世ドイツにおけるシトー会修道院の小教区共同体への貢献に関する比較研究」

報告(2)
武田和久(早稲田大学高等研究所助教
カトリック・グローバリゼーションと社会的規律化―スペイン領南米ラプラタ地域のイエズス会布教区における先住民信徒組織(cofradía indígena)を中心に―」

 

基本的に7月にリーズで話した内容と多くが重なりますが、これまではあまり過去の研究史を直接批判するような論調ではありませんでした。研究史批判というのは大きく分けて2通りあって、①過去のテーゼに「それは間違っている」と言ってより正しいテーゼをぶつけるやり方と、②「過去こういう観点からは研究されてきませんでしたよね」と言って新しい観点から議論を始めるやり方です。リーズでも、あるいは今初校が来ている投稿論文でも、どちらかというと②で済ませていたのですが、とある有名な研究書をひも解いてみたら関連する言及があり、それがどうも僕の見立てとは違っているのです。そのため、この研究会では①のやり方で、あえて論争調に議論を展開してみたいと思っています。あとは少しでも新しい史料を提示できるといいのですが、あと3週間強でどれだけ進められるか、正直あまり自信はありませんが頑張ってみます。
一緒に報告させていただく武田さんとは、今年の西洋史学会の小シンポジウムで初めてお会いしました。こちらは盛期中世のシトー修道会、あちらは近世のイエズス会。「司牧」という共通テーマでどういう議論ができるかとても楽しみです。