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岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

新年の抱負

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。新年を迎えたということで、昨年を振り返り、新年の抱負を書いておこうと思います。

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昨年は自分が想定していた以上の活動をさせてもらいました。授業を除いて主だったものを挙げると以下の通り。

3月:文学部プロジェクト研究でシンポジウム開催@岡山大学
7月:岡山地方史研究会@岡山大学で報告/リーズ国際中世学会@英国リーズで報告
9月:論文の完成・投稿(査読結果はまだ)
10月:西洋中世学会若手セミナー@京都女子大で報告/小さな原稿提出
11月:西洋史研究会大会@東北大学で報告
12月:映画上映会&講演会「「家族の絆」って何?」開催@岡山大学

あまり器用ではないので、これくらいやると日々オーバーヒートしてしまい、特に10月〜12月は授業との両立に苦労しました。いただいた仕事は基本的に全部引き受ける方針でいたので、それらを一通りこなせたのがまず嬉しく、その上投稿論文も仕上げることができたのは望外の喜びです。やはり1年に1本は論文を書いて、まとまった形で研究成果を公表することがのぞましかろうと思っています。紀要でもいいですが、できたら査読誌に。

教育面では、新たに演習「史学概論」(前期)を開講して遅塚先生の『史学概論」を講読しました。西洋史だけでなく東洋史の学生も一緒に授業ができたのはとても刺激的でした。また、1年生向け授業「人文学の基礎」(前期)のカリキュラムを作り上げたことや、「人文学入門演習」(後期)で東洋史の古松先生と共に新しいカリキュラムを試し、順調に歴史学の入門教育を行えていることが挙げられるでしょうか。

講義では、前期は中世ヨーロッパ教会史を、後期は盛期中世(主に12世紀)を論じました。特に盛期中世については自分の専門シトー会がどのような環境で成立したのかに関心があって始めました。肝心の修道会について話す時間的余裕がなくなってしまったので、これは来年度前期にまとめて扱おうと思います。

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研究面における新年の抱負として、まず何より執筆活動とそのための勉強に専念します。一つは博士論文の刊行に向けた修正作業。これはとにかく迅速に進めないといけません。それが終わったら、去年出版社の方と話だけは進めておいたプロジェクトに全力を注ぎます。

そういうこともあって、昨年沢山行った口頭発表は極力減らすつもりでおります。現段階で3月に西の方でコメンテーター的なお仕事が決まっていますが、それくらいにとどめておきたいのが正直なところです(実際蓋を開けてみたらどうなるか全くもって分かりませんが・・・)。

シンポジウムなどのイヴェント関連では、海外から研究者を招聘するプロジェクトに関わっています。これは是非とも実現させたいので、年明けから具体的に動いていければと考えています。それ以外は具体的に考えていませんが、岡山大学文学部内で何か企画に携わることはあるかもしれません。

教育面では、自分が担当している演習の授業を大きく変えます。負担は増えるのですが、これまでの中世ヨーロッパをテーマとするドイツ語講読を実験的に2つに分割します。1つは、テーマを中世に特化しないドイツ語講読。もちろん従来のように文献を指定したディスカッションも行います。そしてもう1つは新たに中世史の分野で卒論を書く人向けの演習。どういう内容になるかは今後検討しますが(自分の中で温める必要があるため検討中のまま3月末までいくと思いますが)、おおよそ以下のことをやりたいと考えています。

  • 高山博他編『西洋中世学入門』の講読
  • 各自関心のある文献を読んで書評執筆→授業でコメント
  • ラテン語史料の講読
西洋中世学入門

西洋中世学入門

 

来年度以降のことも考えて、3年サイクルくらいのカリキュラムを考えておきたいものです。

ともあれ、授業では西洋史、西洋中世史に多くの人に関心を持ってもらうよう頑張ります。それと同時に西洋中世史の分野で大学院生を(少数でいいので)定期的に受け入れたいという希望があります。まあ、こればかりは如何ともし難いのですが。

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年が明けたところで、自分の中にあるヴィジョンを書いておきました。これがどうなるかは神のみぞ知るわけで、とにかく自分自身楽しみながらやれていれば、そう悪いようにはならないだろうと考えています。素晴らしい1年にしたいものです。