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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

ジョエル・F・ハリントン『死刑執行人 残された日記と、その真相』(柏書房、2014年)

ジョエル・F・ハリントン『死刑執行人 残された日記と、その真相』(柏書房、2014年)を、巻末の解説を書いている井上君から頂戴しました。どうもありがとうございました。

死刑執行人―残された日記と、その真相

死刑執行人―残された日記と、その真相

 

 本書は、16世紀ニュルンベルクに生きた処刑人フランツ・シュミットの日記を元に書かれた歴史ノンフィクション。この「歴史ノンフィクション」というのは一体どういう点で歴史書と区別されるのかよく分からないのですが、読めば分かるでしょうか。

それはともあれ、本書は巻頭のカラー挿絵(死刑執行や犯罪風景等を描いた同時代の絵が沢山)、原注の翻訳も付いていて大変親切な装丁になっています。著者の語りから、死刑執行人という不名誉な社会身分の人がいかに生きたのかが分かると思いますので、これから阿部謹也の『刑吏の社会史』と合わせて読みたいと思います。

 

刑吏の社会史―中世ヨーロッパの庶民生活 (中公新書 (518))

刑吏の社会史―中世ヨーロッパの庶民生活 (中公新書 (518))