notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

ここ2週間に関する雑感

明日からゴールデンウィークに突入。授業も3週目が終わり、おおよそのペース配分の仕方がつかめてきたため、少しずつ博士論文の延長線上に位置づけられるような専門研究に取り組む時間ができてきた。

この間いかにも新任教員らしく、所属部局教職員の互助会による懇親会、所属講座(歴史文化)教員による歓迎会があり、今日は(時流に即した内容の)新任教員研修が朝からお昼まで続いた。気持ちの上で大きかったのは、懇親会で敬愛する哲学の先生が「今日を節目にあとは好きにやればいい」とおっしゃってくれたことであった。無論初めてづくしの日々はそれ以降も続いているものの、よしやるかと研究に着手できるだけの心のゆとりが持てたのはその一言による。

 

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エーバーバッハ(Eberbach)修道院にて

 

以下授業について。

講義では西欧修道制の歴史について話している。はたしてどれくらいの学生が興味を持って聞いてくれているのかその表情だけでは分からないが、寝ている姿もさほど見受けられないので大丈夫なのかという気がしている。一方前の方に、表情豊かに聴講している方が座っておられる。その表情はいわばリトマス試験紙であり、しゃべる身からすると良い張り合いとなる。

繰り返すが、テーマは修道制。キリスト教の教義など、様々な補足事項を組み入れないと全体として理解するのは困難である。そのため、なるべく口頭で説明するだけにとどまらず、板書をするよう心掛けている。ドイツのVorlesungの授業とは相当かけ離れているのだが、個人的には気に入っている。次回アンケートをとる時に、この点については確認してみたい。

ドイツ語購読は、難解な文章を選んだ。文構造から内容に関することまで解説すると(予想通り)あまり進まない。参加者も多いので、もう少しスピーディーに進めるよう配慮しなければ・・・といいつつも、ドイツ語未習者もいるので舵取りは大変難しい。

院ゼミは、参加者が新しい時代を専攻している関係で中世史に特化したことはできない。そこで、歴史研究の方法論について学べる文献を要約してもらうことにした。前期は

の3本立てにしてみた。皆さん積極的に発言してくれるので大変嬉しい。こういう発言が行き交う授業を学部レベルでやるのが当面の課題。

 

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エーバーバッハ修道院の教会堂身廊


こうして、ゴールデンウィークを前にして疲労困憊。三連休はのんびり過ごしたい。