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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

ヴォルムス大聖堂

5月22日,シュパイヤーを後にしてそのままヴォルムスへ移動しました。夕方になって目的の大聖堂は閉まっていたので,ホテルについているレストランで食事をとってこの日は終わり。それにしてもこの季節のシュパーゲル(白アスパラ)は格別です。

夜は突然娘が熱を出して慌てたのですが,厨房に残っていたおじさんを捕まえて氷をいただき,足の付け根や脇の下を冷却。雷と雨で落ち着かない中,何とか翌朝までには熱が下がりました。小さな子どもは熱を出しやすいものですが,旅先だと何かと不便です。それでも,一生懸命氷を掻いてくれた方に感謝。

翌朝は,昨夜の雷雨の影響か湿気がまとわりつくようでした。ヴォルムスは博物館も充実しているようですが,娘のこともあり大聖堂のみを見学することにしました(お昼過ぎにはフランクフルト空港に行かなければならなかった)。

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ヴォルムス大聖堂は12世紀に建てられました。マインツ,シュパイヤーと並んで,ドイツ=ロマネスク様式の代表格。その外観はくすんだ赤茶色の石からマインツのそれとよく似ている。

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13世紀に増築されたニコラウス礼拝堂はゴシック様式。ここにビザンツから来てオットー2世に嫁いだテオファヌが聖遺物を寄進しました(プファルツ継承戦争で逸失)。

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外観がマインツに似ていると書きましたが,中もその薄暗さのため似ています。この点でシュパイヤーと対照をなしていて,霊的に満たされた雰囲気を感じ取ることができました。

今回の小旅行はシュパイヤーとヴォルムスの大聖堂を見ることが目的だったので,次回来たときは博物館もゆっくり回ってみたいものです。いずれにせよ,3日に1度は目にするトリーアの大聖堂を含め,ライン以西のロマネスク様式の大聖堂はどれも見応えがあります。