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岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

ライヒェナウ修道院とライヒェナウ島

今日は第一アドヴェントで,本格的にクリスマスシーズンが到来した。すでにトリーアのハウプトマルクトとドームフライホーフではクリスマスマーケットが観光客を集め賑わっている。そういうタイミングにちょうど良く夜半から雪が降り,午前中も断続的に続いた。とにかく寒い。寒いと言えば2007年に訪れたライヒェナウ修道院は寒かったな・・・,と思い出したので,今日はその時の写真と昨夏再訪した時の写真を並べてみよう。やや角度は違うが,素材は同じザンクト・ゲオルク(St. Georg)。建物の中には明るい光が射し込む。

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ドイツの夏と冬はかくも違うもの。2007年の時はほぼノープランで行ったためバスが来ず,寒い中唯一持っていたリンゴをかじったのがよき思い出となっている。その点2012年は(暑かったものの)歩いて次の教会まで行けたし,その途中で賑わっている魚屋兼魚料理屋を発見し舌鼓を打てた。

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食べかけで恐縮だが,魚と野菜が豊富に採れるライヒェナウならではである。これをやはりライヒェナウで醸造された冷えた白ワインと一緒に食べたのは至福の一時であった。これを食べてからさらに進み,途中で直売で大きなレタスを買い(その晩サラダにしたらべらぼうに美味しかった),2番目のザンクト・マリア・ウント・マルクス(St. Maria und Markus)にたどり着いた。

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ライヒェナウ修道院は724年,司教ピルミニウスによっていまだ異教の地であったアレマニアに創建された。それがカロリング期に王国修道院となり,繁栄を極める。19世紀初頭の世俗化によって修道生活は打ち切られたが,これが2001年に復活していると知った時は大変驚いた。今回残念ながら訪れなかったもう一つの教会ザンクト・ペーター・ウント・パウル(St. Peter und Paul)に数人の修道士が住み,住民の司牧を行っているという。次回訪れる時はそこまで足を伸ばすことにしたい。

St. Maria und Markusを後にして,その近くにある博物館を少し見学,バスの時間まで隣接したカフェで暑さをしのぐ。ここが実は穴場で,落ち着いた雰囲気で置いてある本を自由に手に取れる。日本にこういうカフェがぽつぽつできているように思うが,家の近くにあったら通ってしまうに違いない。

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次回もまた,ぜひ夏に訪れたいものである。