notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

フランス語講座に通い始めた理由

先週から水曜日の18時〜19時半にフランス語講座に通い始めた。Volkshochschule(市民大学?)と呼ばれるトリーア市のカルチャーセンターが開催しているものなのだが、語学に限っても、その他DaF(外国人のためのドイツ語)からルクセンブルク語、アラビア語に至るまで多種多様なコースがある。いずれも格安なのが素晴らしく、懐事情をさほど気にしないで選択できる。

僕は修士課程に進学した春休みにフランス語文法を独学した。直後にイタリア語もやったので、休みはほとんど語学で終わってしまった。しかしそれで早速フランス語文献を自分の研究やゼミのために辞書を引き引き読み始めたため、以後会話と縁がないのは言うまでもなく、悪く言えば独善的、よく言えばオリジナリティ溢れる読み方でここまで来てしまった。しかしそれでもドイツ(語)に軸足を置いているため、研究上は一応問題なかった。

しかし、独仏国境地域を研究するがゆえにこれまでもフランスに行く機会はちょくちょくあり、文書館ではやむなく英語で史料を請求してきた。そこで対面してきた文書館員はおしなべて親切で、パリのBNの受付のおばちゃんは英語でライン下りの思い出を嬉々として話してくれ、またロレーヌ地方のメス(Metz)では流暢なドイツ語で世話話に付き合ってくれる若い男性もいた。しかし、そこはやはりフランスである。どうもフランス語が話せないと窮屈でしょうがない。この数年そういう思いを抱きながらも、博士論文でドイツ語を書くハードルの高さもあってフランス語をどうにかしようと本気で取り組むことはなかった。

それでも留学中、Volkshochschuleのフランス語講座に通ったこともあったのだが、レヴェルがやや高く参加者も多く、全く身に付いたと実感できずに終わってしまった。そしてあらかた忘却し、今に至るのである。