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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

史料調査@パリ、メス

8月2日から5日まで、3泊でフランスまで史料調査に行ってきました。目的地はパリのフランス国立図書館とメスのモゼル県立文書館で、主にロレーヌ地方の修道院に関連した手稿史料を写真に収めてきました。

フランス国立図書館(BN)は現在その中心的な機能を新しいミッテラン館に移したようですが、我々史料調査を目的で行く人間にとってはかつてのリシュリュー館が重要になります。

ところが現在多くの史料の移送作業を行っている最中で、かなり多くの史料が館外に保管されており、そうした史料を閲覧する場合、前日の午前中までに請求する必要がありました。とりわけ「ロレーヌ・コレクション」や「ブルゴーニュ・コレクション」といった地域史絡みのものはその対象に(http://www.bnf.fr/documents/com_differee_manuscrits.pdf)。いつまでこの状態が続くか分かりませんが、特に初めて訪れる方は注意なさって下さい。その他、入館証を作るのに身分によって提出する書類が異なります。

手稿史料の閲覧室は階段を上がって2階、やはり今まで訪れた文書館に比べて規模が大きく、多くの人が史料に目を通していました。

一方マイクロフィルムは1階にある「楕円の間(Salle Ovale)で請求・閲覧します。

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事前にインターネットでこの部屋の写真を見ていましたが、改めて入ってみると圧巻ですね。

パリで3泊した後、トリーアに戻ってくる途中にメスで下車してモゼル県立文書館へ。事前に乗るバスの路線を調べておいたのですが、結局目的地まで行くバスは1時間に1本あるかないか。電車の時間も決まっていたのでタクシーで行くことも考えましたが、結局1時間弱待ってバスに乗りました。

関係ないですが、メスのバスはメルセデス・ベンツ。デザインこそ違えど作りはほとんどトリーアのバスと同じで、どこかほっとしました。パリと違ってここは「同じ匂い」を感じます(笑)

文書館は、住宅街を抜けて郊外の何もないところにありました。

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建物はとても新しく、あらゆるスペースが余裕を持って作られています。閲覧室も広々としていて、地方の文書館らしく利用者数も少なく、文書館員も親切に対応してくれました。

フランスで特に困るのは言葉の問題。パリでは原則英語を使い、英語を解しない人(結構多い)とは、ほとんどゼロに近いフランス語能力を駆使していました。改めてフランス語会話を何とかしなければと思った次第です。言葉の合間合間にドイツ語が挟まって混乱してしまうのは愛嬌としても(笑)もう少し何とかしたい。

しかしメスでは、その土地柄からかドイツ語が完璧な文書館員もいて、苦労は全くありませんでした。やはり、この狭間の地でやっていくには独語仏語両方必要みたいですね・・・。

大雑把にしか書けませんでしたが、とりあえず今回の文書館巡りは以上です。BNで円滑に史料調査が行えるよう、出発前からパリで頑張る後輩の助けも受けまして、本当に助かりました。帰国してしまうとこうして気軽に文書館を回ることができませんが、また年が明けたら文書館についてこのブログで報告できることを願ってやみません。