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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

補正予算関連続報

前の記事に書いた②の予算について、朝日新聞に続報が出ていました。引用しておきます。

 研究者の「武者修行」を支援します――。研究目的で3カ月以上、海外に滞在する若手研究者に対し、文部科学省が航空運賃や滞在費を支給する事業に乗り出す。日本学術振興会に300億円の基金を設置、今夏にも公募を始める意向だ。09年度補正予算に盛り込まれた科学技術振興費の一環で、5年間で1.5万〜3万人の支援を見込んでいる。

 研究者が自ら手を挙げる「個人型」と、学部や学科から計画的に派遣する「組織型」に分ける。いずれも自然科学から人文社会まで幅広い分野を対象にする予定だ。派遣先や派遣時の立場、滞在期間で変わるが、支援額は1人平均100万円程度になりそうだ。

 個人型は、助教や講師、ポスドク(ポストドクター)と呼ばれる任期付き博士研究者らを想定し、年齢制限を設ける。海外研究機関での具体的な研究計画を提出してもらい、審査する。

 組織型では、学科や学部から大学生、大学院生、ポスドクらを計画的に海外派遣するケースが対象。学位取得を目的にした留学は除かれる。

 日本の大学や研究機関から1カ月以上にわたり海外の研究機関に派遣される研究者の数は00年度の7674人をピークに減り続け、06年度は4163人。今年の科学技術白書は初めて、若手研究者の「内向き志向」を指摘した。文科省は「内向き志向を少しでも変える呼び水になれば」としている。(行方史郎)*1

ポイントは夏には公募が始まるということと、「組織型」の枠組みだと海外で学位が取れないことの2点でしょうか。
ちなみに、人材育成という側面をあえて無視すれば、この予算は日本の景気回復には全く役に立たず、派遣先の経済に貢献するというタイプの補正予算です。風が吹いたら何とやらの理屈で日本にも、ということはあり得るのかもしれませんが。

*1:http://www.asahi.com/politics/update/0608/TKY200906080292.html