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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

ハイスターバッハ訪問

シトー会修道院訪問の2ヶ所目は、ボンの近郊、ライン右岸にあるハイスターバッハです。ここは先の記事に書いたヒメロートから修道士が来て創建され、その中にいたカエサリウスが『奇跡の対話』等数多くの著作を残したことからよく知られています。下の絵は聖…

ヒメロート再訪(8月9日)

今回の滞在では、なるべく多くのシトー会修道院を見てくるというのが目的の一つです。とはいえ週末くらいしか自由に動けないのが実情なわけで、この週末は念願のヒメロート(Himmerod)再訪を果たしました(初めて訪れたときの記事はこちら http://ohnuki.ha…

ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所

早稲田大学のスタッフで構成されるヨーロッパ中世・ルネサンス研究所(所長:甚野尚志教授)の公式ホームページが完成していたのでお知らせします。ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所研究会の他、紀要『エクフラシス』も刊行され、徐々に体制を整えている様…

2011年度西洋中世学会若手支援セミナーのお知らせ

来る8月30日、慶應大学日吉キャンパスで西洋中世学会の若手支援セミナーが開催されます。詳細はこちらで↓。http://www.medievalstudies.jp/general/aboutseminar201108_5/#usermessage4aポスター発表者・参加者ともに8月13日までにエントリーすることになっ…

『史学雑誌 回顧と展望』2011年

遅ればせながら先日『史学雑誌』の回顧と展望のうちヨーロッパ(中世ーイギリス)に目を通しました。執筆者は赤江さん。この文の見所はその枠構造にあって、冒頭で K. Asaji, The Angevin Empire and the Community of the Realm in England, Osaka 2010. H.…

西洋中世学会第3回大会

来る6月25、26日に西洋中世学会の第3回大会が京都大学で開催されます。 ①小林繁子(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程) 「三聖界選帝侯領における魔女迫害の構造比較‐委員会・請願・コミサール」 司会 田中俊之 (金沢大学) ②杉山博昭 (京都大学大学院…

Franz J. Felten, Werner Rösener (Hg.), Norm und Realität

先日今月頭に注文した本が(ようやく)届いた。最近はamazon.jpでも沢山洋書が買えてしかも割安になったりもするので実に便利。その中からここでは本書をーまだ未読なのでさわりだけだがー紹介する。 Franz J. Felten, Werner Rösener (Hg.), Norm und Reali…

読書メモ 津田拓郎「9世紀末〜10世紀初頭のフランク王国における王国集会・教会会議」

先日第61回日本西洋史学会に行った際初めてお会いした津田さんから抜刷りを送っていただいたのでここでそのさわりを紹介させていただく。カロリング期の論文はしばらく目を通してこなかったので実に新鮮。私、今は初期中世から遠ざかっているけれども、再び…

読書メモ 西川洋一「フリードリヒ一世・バルバロッサ期の国王裁判権」

ご無沙汰しています。博論の完成に向けて尽力している中プライヴェートでも色々あり、おかげさまで充実した毎日を送っています。現在自分の受入研究者である西川洋一先生から本論文の抜刷りを頂きました。簡単に紹介致します。 西川洋一「フリードリヒ一世・…

若手セミナー追記

先日お知らせした西洋中世学会の若手セミナーは、遠方にお住まいで参加できない方のためUstreamの中継があります。詳しくは以下のページをご覧下さい。このページに中継画面が埋め込まれています。 http://bit.ly/fmAtHYあるいはUstreamで直接という方はこち…

西洋中世学会2010年度若手セミナーのお知らせ

久し振りの更新になります。来る3月4日、東大駒場キャンパスで西洋中世学会の若手セミナーが開催されます。九州大学の岡崎敦先生基調講演を行い、それに続いて4人の若手が自分のフィールドから文書館と西洋中世研究について報告します。私も末席に加えてもら…

史料調査@パリ、メス

8月2日から5日まで、3泊でフランスまで史料調査に行ってきました。目的地はパリのフランス国立図書館とメスのモゼル県立文書館で、主にロレーヌ地方の修道院に関連した手稿史料を写真に収めてきました。フランス国立図書館(BN)は現在その中心的な機能を新…

Vom Kloster zur Residenz

Ilka Minneker, Vom Kloster zur Residenz. Dynastische Memoria und Repräsentation im spätmittelalterlichen und frühneuzeitlichen Mecklenburg, Münster 2007.1. Einleitung 2. Das Kloster Doberan als Grablage der mecklenburgischen Fürsten und He…

西欧の修道院建築

昨年修道院建築について読みごたえのある翻訳書が刊行されました。図説 西欧の修道院建築作者: ヴォルフガングブラウンフェルス,Wolfgang Braunfels,渡辺鴻出版社/メーカー: 八坂書房発売日: 2009/08メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (2…

ハインリヒ5世証書集

MGHは、出版準備中のハインリヒ5世(王位1106-1125、皇帝位1111-、ザーリアー朝最後の国王)の証書集をインターネットで公開しています。http://www.mgh.de/ddhv/index.htmこのページの347 Urkundenのリンクをクリックすると一覧に飛びます。

アルロン国立文書館再訪へ

今年の冬は今までで一番寒く、かなりうんざりしました。氷点下+雪の毎日で、外に出るのがこれほど億劫になるとは想像もつきませんでした。今日はいよいよ気温も10度を超え、季節の変化をようやく感じることができました。しかし、気圧の関係かどうにも調子…

ザンクト・マティアス修道院

明けましておめでとうございます。今年も細々と、そして時に(=気が向いたときに)精力的にブログを更新していけたらと思っています。さて、年が明けてからトリーア西部にあるザンクト・マティアス(St. Matthias)修道院に行ってきました。この冬はとにか…

エーバーバッハ修道院(Kloster Eberbach)

5月6日にラインガウのエーバーバッハ修道院に行ってきた。朝のトリーアの天気は雨模様だったが、幸いこのあたりは晴れ間も見え、バスから見るライン川とブドウ畑と菜の花は絶景だった。エーバーバッハは1136年にマインツ大司教アダルベルト1世とクレルヴォの…

Graduiertenkolleg in Freiburg

フライブルク大学がGraduiertenkollegの人員を募集をしている。応募締め切りは2009年4月13日。テーマは「友人、パトロン、忠臣(Freunde, Gönner, Getreue)」で、任期2年、延長1年。ドクトラント8人で時代は問わないため、テーマを見る限り中世史から申請し…

シャルル禿頭王のRegesta Imperii編纂事業

マールブルクにていわゆるhalbe Stelleの研究員を募集中。http://hsozkult.geschichte.hu-berlin.de/chancen/type=stellen&id=3372 (H-Soz-u-Kult)

Graduiertenkolleg in Göttingen

引き続きGraduiertenkollegの情報を。 「12〜16世紀の専門家文化(Expertenkulturen)」というテーマで10人のドクトラント(任期2年、1年延長可)、1人のポスドク(2年)を募集している。応募締め切りは来年2月15日。女性、外国人歓迎。最近この両方が条件欄…

Graduiertenkolleg in Mainz

マインツ大学とその中のヨーロッパ史研究所が共同で主催するGraduiertenkolleg 1575 "Die christlichen Kirchen vor der Herausforderung ›Europa‹ (ca. 1890 bis zur Gegenwart)"の第一期の募集が始まった。ドクトラント10人、ポスドク1人、締め切りは2009…

G. Constable講演会

アメリカの中世史家ジャイルズ・コンスタブルGiles Constableが、10月21日にトリーア大学第1講堂にて講演を行った。トリーア大学は20日から冬学期が始まっており、これはS.シュミット教授のKolloquiumに関連したもの。コンスタブルについてはNordica mediaev…

Mönche als Mythenmaler

Der Spiegelの2008年33号(11.8.08)に「神話画家としての修道士たち」と題する2ページの記事が掲載されていました。コルヴァイ修道院はヴェストファーレンにある修道院で、815年にルートヴィヒ敬虔帝が創建しました。ちょうどパーダーボルンとヒルデスハイ…

ライン地方のユダヤ人

今日研究室に行ったら、研究室付属の図書室が閉まったいました。張り紙を見ると「金曜の何時〜何時、月曜日の何時〜何時まで撮影の貯め閉室」とのこと。同僚に「撮影なの?」と尋ねたところ、ARTEというテレビ局がライン地方のユダヤ人について番組を作成し…

Mittelrhein-Museum

MA

8月16日にコブレンツのMittelrhein-Museumを訪れました。 HP: http://www.mittelrhein-museum.de/6月14日から10月12日まで、"Unser Mittelalter. 500 Exponate aus 1000 Jahren, Eine Depot-Werkschau"という展覧会が行われています。大学構内でよくポスター…

Vita regularis

今、ドイツの中世修道院研究に特化したシリーズといえばこの"Vita regularis"シリーズです。ドレスデン大学教授のゲルト・メルヴィルが編纂していて、メインテーマは修道会の制度、規範、理念に関する比較研究です。メルヴィル教授はアイヒシュテット・カト…

ヒンメロート修道院訪問(2008年6月2日)

こんにちは。研究に関わることには情報を共有した方がいいこともあろうと思うので、思いついたときにこちらで書いてゆきます。それ以外にはひょっとすると音楽の話題にも触れるかもしれませんが、よろしくお付き合いください。さて、2ヶ月前の話になりますが…