読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

新年の抱負2016

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 昨年の記事を見て、ちょうど1年前に振り返りと抱負を書いたのを思い出しました。昨年はいかに抱負の通りにできなかったのかを反省するためにも、今年も同じことをしたいと思います…

人文学入門演習スタートしました

今年は1年生のガイダンス授業を担当することになっていて、前期は「人文学の基礎」という名前で少人数のゼミをやりました。なかなか盛り上がり、最後に提出してもらったレポートを先日ほぼ全員に返却しました。 「人文学の基礎」は学生の関心のある領域に関…

2014年度前期授業総括

前期の授業もそろそろ終わりつつありますので、手短に総括しておきます。 ①月曜2限 人文学の基礎 1年生の導入授業で、レポートの書き方やプレゼンの仕方などの理論を学び実践するもの。中間レポートとして課した書評レポートと抱き合わせでビブリオバトルを…

『知のミクロコスモス』読み進めています

大貫の大学院ゼミでは、合間合間に参加者の研究発表を挟みつつ、順調に『知のミクロコスモス』を読み進めています。昨日までの段階で終わったのは 赤江雄一「語的一致と葛藤する説教理論家」 水野千依「キリストのプロフィール肖像」 平岡隆二「イエズス会と…

遅塚忠躬『史学概論』第1章

月曜5限の西洋史演習で遅塚忠躬『史学概論』(東京大学出版会、2010年)を読んでいます。西洋史の学生だけでなく、東洋史の学生も出席してとても刺激的です。できれば日本史の学生にも出てほしかったのですが、日本史は教員も多く授業内容も厳しいので、学生…

中央図書館リニューアルオープン

先週金曜日、長らく続いていた耐震工事+改築が終わり、岡山大学中央図書館がオープンしました。そして昨日は早速1年生の授業でオリエンテーションがあり、僕も見学に行って参りました。 この奥のスペースがラーニング・コモンズで、最近流行りの例のやつで…

大学院ゼミの前期カリキュラム

ゴールデンウィークも終わり、約2ヶ月息継ぎ無しで授業が進行しますね。それでも適宜息を抜きつつ、良質な授業を展開したいと思います。 4月に大学院ゼミのスケジュールが確定しましたので、その内容を書き出しておきます。基本的に参加者の研究発表を主軸に…

西洋史演習学生アンケートから抜粋

先学期の西洋史演習で、最後に研究室や授業の改善のためにコメントをしてもらいました。今日は改めてそれに目を通したので、重要そうなものを抜粋してコメントを付していきたいと思います。想像以上に長くなりました。 西洋史演習のドイツ語文献購読について…

2013年度卒論発表会

3月12日に岡山大学西洋史学研究室で卒論発表会が行われました。今年の卒論提出者が15分ほどで自分の論文を紹介し、15分ほど質疑応答するという形式です。 質疑応答は、自分としては至極もっともな切り口から論文を批判し問いを投げるのですが、学生が時折見…

2014年度前期の授業

学生の皆さんはそろそろ試験も一段落し、レポートの追い込みをしている頃かと思います。そしてTwitter界隈からは現実(=レポート)逃避からのシラバスチェックをしているという声を聞きます。気がつけば、もうシラバスが公開されていたのですね。ここでは、…

西洋史演習におけるドイツ語テキストの水準について

西洋史演習について補足しておきます。前回、前々回のポストで授業の内容を大雑把に紹介して、来年受講する(受講するかどうか迷っている)方の参考資料を提示したわけですが、僕の中で喉に引っかかった小骨のような問題が一つあります。それは扱うドイツ語…

西洋史演習のリズムが確立したか〜その2

②ディスカッション 4回に1回、テーマと課題文献を指定して参加者でディスカッションを行います。これは今学期からの試みで、ヨーロッパ中世史を題材に、学生の皆さんに自分の頭で考えてもらう場を設けたいという切実な思いから始めました(そういう場は以外…

西洋史演習のリズムが確立したか〜その1

ここで何回か西洋史演習(ゼミ)の話題を書いています。というのも、講義と違いこの授業が一番教員の個性が反映されるし、教育現場として最もスリリングですので、どうしても僕自身考えることが沢山あってアウトプットしたくなるのです。水準は大学院に進学…

文学部プロジェクト研究第2回研究会

参加させていただいている2013年度文学部プロジェクト研究「貧困・死に相対する宗教者・思想家と社会的コンテクスト」の第2回研究会を昨日25日に行いました。文学部の先生、院生、学部生が聞きに来て下さり、第1回以上の出席者数となりました。なんとも嬉し…

演習の単位の問題

現行の岡山大学文学部の制度では、4年生が特定の教員のゼミ(演習)に出席することを求められません。むしろ2〜3年生のうちに演習の単位は取り終わってしまい、4年生では卒論のみ、という人が大変多い(卒論指導の授業はある・・・が、分野によってその頻度…

西洋史演習で2回目のディスカッション

昨日の演習で、「中世の社会身分」というテーマで発表+ディスカッションを行いました。今回の課題論文は 桑野聡「貴族身分と封建制」 堀越宏一・甚野尚志編『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』ミネルヴァ書房、2013年、105-122頁。 江川温「貴族・家人・…

西洋史演習におけるディスカッション

昨日の西洋史演習は、普段のドイツ語文献購読ではなく発表とディスカッションを中心に行いました。大まかな手順は以下の通り。 これまで3回にわたり、中世盛期のドイツ王権、具体的にはフリードリヒ・バルバロッサの政治史をドイツ語で講読してきました(残…

第1回ラテン語勉強会

中世ラテン語史料の講読をやりたいけれど、まだそういう学生もいないし、なかなか難しいなと思っておりました。ところが天の配剤というべきか、岡大大学院の卒業生で大変熱心なW君がいて、6月の西洋中世学会で紹介されていたことから、先日土曜日に第1回を開…

「中世的」という揶揄について

国連から批判を受けて日本の上田大使「シャラップ!」とブチギレ - YouTube 「我々はこの分野で最も進んだ国」、という表現は大使が日本の司法制度への自虐、ではなく弁明ために発したものだという点に苦笑を禁じ得ないわけですが、中世史研究をしていて気に…

2013年度前期「英語(文学部)」最終回

今朝、前回のエントリーで紹介した授業の最終回をやってきました。肝心のロイターならではの議論にさしかかったところで終わり。急ぎ足で残りの議論を説明しましたが、個人的にはあと1回やって最後まで読み切りたかったです。無念。 しかしいずれにせよ、本…

2013年度前期英語(文学部)

先月から3回に渡り「英語(文学部)」という教養の授業を担当しており、明日はその最終回です。これは日東西考古で分担するもので、各分野に関連する英語論文を講読するという趣旨。普通の概説を読んでもあまり面白くないのではと思い、 Timothy Reuter, Sex…

2013年度前期大学院ゼミ第8回

今日は大学院ゼミでマルク・ブロック『比較史の方法』創文社、1978年を取り上げてレジュメを切ってもらった。毎回ブログ記事をしたためることができていないため書いておくと、これまでの2回で佐藤真一『ヨーロッパ史学史』と二宮宏之『全体を見る眼と歴史家…

高校世界史についての雑感

講義や演習を行う中で常に気にかけているのは、学生が西洋史についてどこまで知識を有しているかということである。換言すれば、知識面において共通の前提は設定可能かどうか、ということ。そのため、頻繁にこう問いかけてしまう。 「これ高校世界史で出てき…

ここ2週間に関する雑感

明日からゴールデンウィークに突入。授業も3週目が終わり、おおよそのペース配分の仕方がつかめてきたため、少しずつ博士論文の延長線上に位置づけられるような専門研究に取り組む時間ができてきた。 この間いかにも新任教員らしく、所属部局教職員の互助会…

講義ノートへの工夫 その1

講義ノートを年度末から作っているが、ほとんどの作業はパソコンで行うことになる。実際に手を使わないと頭が整理されない時のみ、ノートに手書きというやり方を採用する。しかし基本的には以下の通りに進んでいる。 Evernoteの「ノート」に喋りたいことをベ…

授業が始まりました

ブログ上ではまだ記事にしていなかったが、様々な幸運が重なり、新天地岡山で研究・教育活動に従事できることになった。これまでお世話になった方々には感謝の言葉以外見つからない。 岡山の地を踏んだのは公募面接の時が初めてで、その後2月に一度ご挨拶に…