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notatione digna?

岡山大学でドイツ地域を中心に西洋史(中世史)を研究している大貫俊夫のブログ。

ドレスデン滞在開始

ご無沙汰しています。年度末にあたり、1年間色々な方にお世話になったと深く実感する日々を送っています。心より感謝。 今年度は、研究面では結局新しい論文も書けず、小論1本、研究発表1回、講演1回で終わってしまいました。研究会の類には文字通り「一切」…

フィリップ・ドランジェ『ハンザ 12-17世紀』

お世話になっている方々から相当数の本を頂戴しているにも関わらず、なかなか目を通すこともできずにご無礼・不義理を通しておりました。この間出版されたヨーロッパ中世史関連の専門書のうち、まず本書を取り上げておきたいと思います。献本ありがとうござ…

ファジアーノ岡山シーズン終幕にあたり2

年末に書いていた記事をアップするのをすっかり忘れていました。 1月13日現在、岩政、矢島、中林が抜け、そこに湘南から大竹、松本から喜山、清水から石毛、城南FCからチャン・ソグォンが来ることが報じられ、ストーブリーグもほぼ終わった状況です。 * フ…

ファジアーノ岡山2016シーズン終幕にあたり1

スポーツ系の話題が続いて申し訳ありません。 先日のプレーオフ決勝で敗れ、ファジアーノ岡山の今シーズンは幕を下ろしました。 今シーズンはホームゲームは1試合を除いて全て、アウェイは山形、松本、C大阪戦に行くことができました。アウェイはもう少し行…

おかやまマラソン2016

大変ご無沙汰しております。今年はブログを書く心理的余裕がなく随分ほったらかしにしています。ぼちぼち復活させたいので、枕としてマラソンの話題を。西洋史は関係ありませんので悪しからず。 おかやまマラソンに応募 今年の4月の段階で仕事が激増し、肉体…

2016年度第1,2学期の授業について

岡山大学では学年暦が大幅に変わり、4学期制になりました。そのため今年はあらゆる日程が前倒しになっていて、昨日の4月1日に新年度のガイダンスを終え、来週の月曜日から授業開始です(その代わり7月一杯で授業終わり)。なかなか気持ちがついていかないで…

アレフレート・ハーフェルカンプ教授講演会

この度、ドイツ・トリーア大学のアルフレート・ハーフェルカンプ教授を招聘し、講演をしていただく運びとなりました。先生に初めてお会いしたのは確か2004年。そこから博士論文のご指導をいただき、かれこれ12年が経ちました。そのようにお世話になった先生…

2015年度後期教養科目「ヨーロッパ中世史と現代日本」について

はじめに 2015年度後期に初めて教養科目を担当しました。内容に歴史が織り交ぜてあれば基本的に何をやっても良いので、以前から試してみたいと思っていたやり方を導入することにしました。これが個人的にはとても上手くいったと感じたため、この記事でそれを…

「映画「バベルの学校」上映会+意見交換会のお知らせ

12月に引き続き、2月5日(金)にこのような映画上映会が開催されます。今回はほとんど運営に関わっていませんが、多くの方にお越しいただければと思います。 近年、フランスは「多様性」に揺れている。シャルリー・エブド襲撃事件、パリでの「テロ」、反イス…

Lexikon des Mönchtums und der Orden

今年はなるべく専門の修道院研究について、たくさん発信していきたいと思います。 昨年は予算がついたこともあって、目に付いた修道院関係のリファレンスをできる限り購入しました。そのうち幾つかを紹介していきます。 Isnard W. Frank OP, Lexikon des Mön…

新年の抱負2016

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 昨年の記事を見て、ちょうど1年前に振り返りと抱負を書いたのを思い出しました。昨年はいかに抱負の通りにできなかったのかを反省するためにも、今年も同じことをしたいと思います…

映画上映会「『首相官邸の前で』ー反原発デモと人文学」報告

12月17日に行った映画上映会「『首相官邸の前で』ー反原発デモと人文学」は130人ほどの来場者を得て無事終了しました。 報告文を文学部ホームページに上げましたので、よろしかったらご覧下さい。 www.okayama-u.ac.jp こういったイベントの運営ではいつも何…

映画上映会&講演会「『首相官邸の前で』ー反原発デモと人文学」のお知らせ

年内のイベントとしてはこれが最後になります。参加者として学生に限定はしませんが、なるべく多くの学生に来てもらい、意見交換をしたいと思います。 このイベントの目玉は小熊英二さんのスカイプ出演です。イベントでスカイプ中継をするのは初めてなので、…

国際シンポジウム「中近世の宗教史-ヨーロッパと日本からの視角」

科研費基盤A「ヨーロッパ中近世のキリスト教世界の多元性とグローバル・ヒストリーへの視角」(代表:甚野尚志 早稲田大学教授)の一環で、今度の日曜日から1週間イタリアに行き以下のワークショップで報告してきます。先ほどやっと報告原稿が出来上がり提出…

11月20日公開講演会「「女性の貧困」を考える」

3年目になる岡大文学部の〈貧困〉プロジェクトで、立命館大学の丸山里美さんをお招きして「「女性の貧困」を考える」という講演会を開催します。同僚の高谷さん(社会学)がコーディネートして下さり、感謝感激です。 日時:2015年11月20日(金)17時〜19時…

2015年度研究室旅行

岡山大学西洋史での研究室旅行は、僕が着任してすぐの年に愛媛の松山(道後温泉)、去年が県内の湯郷と続いていて、今年は香川の琴平に行って参りました。幹事の2人が大変優秀で、金比羅さんの参道近くの素晴らしい宿を安価で押さえることができ、とても楽し…

告知「中近世キリスト教会における司牧と社会」

早稲田大学高等研究所セミナーシリーズ〈新しい世界史像の可能性〉(ES研共催)として、「中近世キリスト教会における司牧と社会」と題する研究会が開催されます。そこで研究報告をしますので、お時間がある方はぜひお越し下さい。 日時:2015年10月24日(土…

2015WS 授業案内

もう私立大学では授業も始まり、シルバーウィークも、祝日に授業をやるという方針のためにあまりその恩恵がないなんていう声も聞こえてきます。国立大学もそろそろ新学期開始ですね。僕も数日前に重い腰を上げて授業準備を始めました。まだまだ一から講義ノ…

夏休みにこんなことやりました。

ご無沙汰しております。 7月の国際中世学会からあっという間に2ヶ月経ってしまいました。もう新学期目前なので、忘れないように夏休みにやったことを箇条書きで総括しておきます。 研究面 現在いただいている科研費の成果第1弾として論文を投稿→採用。タイト…

International Medieval Congress 2015

ブログは2ヶ月も放置しておりました。日々精一杯やってはいるのですが、それをブログでアウトプットするのはなかなか骨が折れます。また、国立大学は改革真っ盛りで、毎日のように新しい情報が入ってきて、来年度からも新しいカリキュラムで新しい試みができ…

拙稿「中世盛期におけるシトー会修道院の保護形態」の書評

先日『法制史研究』64号が刊行されました。早速目を通したところ、同誌62号に掲載された拙稿「中世盛期におけるシトー会修道院の保護形態」について、中央大学の杉崎泰一郎先生が書評を書いて下さっていました(478-480頁)。大変嬉しく、ここにお礼申し上げ…

2015年度前期西洋史関連授業リスト

4月1日となり、新学期が始まりました。授業は9日からですが、今日は新1年生がオリエンテーションで来校し、久々ににぎやかなキャンパスになりました。 西洋史学研究室では、今年度も近現代の吉田先生と前近代の大貫とで授業を展開していきますが、幸いにして…

2014年度卒業祝賀会

昨日、今年度の締めの行事、卒業祝賀会を研究室で執り行いました。1年の区切りとして、心温まる時間を過ごすことができました。 僕にとって2回目の卒業生送り出しになりました。昨年の卒業生には少し卒論指導をしたくらいでしたが、今年はゼミに出てくれてい…

シンポジウム「「近世世界」の展開―日欧比較・教会・文化をめぐって―」

3月21日(土)に福岡大学にて「「近世世界」の展開―日欧比較・教会・文化をめぐって―」と題したシンポジウムが開催され、コメンテーターとしてお邪魔してきました。実はこれが学術面では初めての九州上陸となり、それなりに緊張していったのですが、共催して…

人文学入門演習〜大原美術館訪問

1年生後期の必修科目「人文学入門演習」で倉敷の大原美術館を訪問しました。この授業は東洋史と西洋史から1人ずつ教員を出して毎年行っているのですが、この大原とオリエント美術館に行くというのが定番となっております。 やや寒かったですがとても良い天気…

西洋史講義にゲストをお呼びしました

年明け早々の8日、木曜2限の西洋史講義にゲストとして井上周平君をお呼びしました。慌ただしくしていて更新を怠っておりましたが、これはちゃんと報告しておかないとと思いまして、エントリーをしたためております。 ゲスト講義は、僕としては初めての試みで…

新年の抱負

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。新年を迎えたということで、昨年を振り返り、新年の抱負を書いておこうと思います。 昨年は自分が想定していた以上の活動をさせてもらいました。授業を除いて主だったものを挙げると以下…

1年を振り返る〜ファジアーノ編

今日で仕事納めで夕方には関東に帰るので、可能な限り今年を振り返ります。まずは1日とて考えぬ日はなかったと言えるファジアーノ岡山について。 * 今年の結果は全22チーム中8位と去年より健闘しましたが、終盤の大失速がありギリギリにつけていた下位チー…

映画上映会&講演会「「家族の絆」って何?〜隣で寄り添う児童福祉のかたち〜」終わりました

去る12月18日、岡山大学文学部で映画上映会&講演会「「家族の絆」って何?〜隣で寄り添う児童福祉のかたち〜」を行い、多くの方にご来場いただきました。巷での評判がずば抜けて高かった映画「隣る人」を上映し、地元の児童養護施設の施設長さんからお話を…

ファジアーノ岡山岩政大樹加入に関連して

昨日ファジアーノ岡山に岩政大樹が加入するというニュースが界隈を駆け巡りました。 <a href="http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&amp;pk=1418625344" data-mce-href="http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&amp;pk=1418625344">岩政大樹選手 新加入のお知らせ</a> 岩政大樹選手 新加入のお知らせ : ファジアーノ岡山 夏過ぎにスポニチが流していていたのですが、ちょうどチームが明ら…

映画上映会&講演会「「家族の絆」って何?〜隣で寄り添う児童福祉のかたち〜」まであと2週間

12月18日(木)に予定している映画上映会&講演会「「家族の絆」って何?〜隣で寄り添う児童福祉のかたち〜」まであと2週間となりました。 引き続き広報に努めていますが、岡山大学で開催する意義は、何より学生の皆さんの参加を切に願っているからです(も…

2014年度前期授業評価アンケート

昨日2014年度前期授業評価アンケートの集計結果がまとまったとのメールが来たので、どれどれと見てみました。他教員からは悪評高く、「まったく気にしなくていい」と言われているこの授業評価アンケートですが、今回からかなり質問内容が変わり、ブラッシュ…

映画上映会&講演会「「家族の絆」って何?〜隣で寄り添う児童福祉のかたち〜」続報

先月以下の投稿をしましたが、それ以降この映画上映会&後援会について広報活動を進めてきました。 映画上映会「隣る人」 - notatione digna? 映画上映会「隣る人」 - notatione digna? 学内外の関係のありそうなところにチラシ、ポスターを送付して、関係あ…

文学部公開講座

10月11日(土)は文学部公開講座の担当回でした。 全体のテーマが「〈貧困社会〉への多様なアプローチ」ですので、僕は中世ヨーロッパにおける貧民救済、とりわけ12世紀までの修道院での取り組みと、12世紀以降の都市での取り組みに焦点を当てました。 文学…

研究室旅行&高校生訪問

1ヶ月以上更新せずにおりましたが、今週からようやく少しゆとりが出て参りました。夏前からこのスケジュールはまずいなと思っていたのですが、諸々のイヴェントに授業が相まって非常に苦しい1ヶ月を過ごしていました。ひとまず、新学期が始まってからのこと…

人文学入門演習スタートしました

今年は1年生のガイダンス授業を担当することになっていて、前期は「人文学の基礎」という名前で少人数のゼミをやりました。なかなか盛り上がり、最後に提出してもらったレポートを先日ほぼ全員に返却しました。 「人文学の基礎」は学生の関心のある領域に関…

映画上映会「隣る人」

今日から新学期ですね。10月は落ち着かない日々を送ることになりますが精力的にやっていければと思っています。 今日は、前回の記事から引き続いて映画上映会のお知らせです。 今回は僕が企画したもので、各所で話題の映画「隣る人」を岡山大学文学部で上映…

映画上映会「ある精肉店のはなし」

直前の告知になってしまいますが、岡山大学文学部の教員も関わっている映画上映会の告知をさせていただきます。 日時は2014年9月15日(祝)、場所は天神山文化プラザホールです。以下、Facebookのイベントページに書かれているのをそのまま転載します。 **…

文学部公開講座のご案内

去年文学部プロジェクト研究というのをやっていまして、そこでのテーマが「貧困」と「死」でした。単年度の予算なので最後に孤児院をテーマにした小さなシンポジウムを実現して終わったのですが、そのメンバーが中心となって今年は文学部の公開講座を取り仕…

ハイスターバッハ訪問

シトー会修道院訪問の2ヶ所目は、ボンの近郊、ライン右岸にあるハイスターバッハです。ここは先の記事に書いたヒメロートから修道士が来て創建され、その中にいたカエサリウスが『奇跡の対話』等数多くの著作を残したことからよく知られています。下の絵は聖…

ヒメロート再訪(8月9日)

今回の滞在では、なるべく多くのシトー会修道院を見てくるというのが目的の一つです。とはいえ週末くらいしか自由に動けないのが実情なわけで、この週末は念願のヒメロート(Himmerod)再訪を果たしました(初めて訪れたときの記事はこちら http://ohnuki.ha…

ジョエル・F・ハリントン『死刑執行人 残された日記と、その真相』(柏書房、2014年)

ジョエル・F・ハリントン『死刑執行人 残された日記と、その真相』(柏書房、2014年)を、巻末の解説を書いている井上君から頂戴しました。どうもありがとうございました。 死刑執行人―残された日記と、その真相 作者: ジョエル・F.ハリントン,Joel F. Harr…

2014年度前期授業総括

前期の授業もそろそろ終わりつつありますので、手短に総括しておきます。 ①月曜2限 人文学の基礎 1年生の導入授業で、レポートの書き方やプレゼンの仕方などの理論を学び実践するもの。中間レポートとして課した書評レポートと抱き合わせでビブリオバトルを…

国際中世学会@リーズ その3

業績ページに最近の業績を追加したので、どうぞご覧下さい(研究室HP、Researchmap)。なかなかまともな論文が書けていないので、夏休みはそこが課題です。 * さてリーズの国際学会について最後の記事を書いておきます。前回の予告通り、出席したセッション…

国際中世学会@リーズ その2

自分の発表について。2日目だったので、前日にセッションがどのようなものか把握していました。そのため、さほど緊張なくできたと思います。会場はキャンパスの外れにある教会を改築した建物(エマニュエル・センター)で、身廊部分に壁を立ててセミナー室を…

国際中世学会@リーズ その1

今、リーズの国際中世学会に参加しています。 参加に至る経緯を説明すると、恥ずかしながらまだ英語圏で研究発表をしたことがなく、何か特別な理由がない限り英米に行くとは思えず、これでは英語力は減退するばかりだと思っていたので、去年プロポーザルをア…

岡山地方史研究会7月例会

7月5日(土)に、岡山地方史研究会の7月例会に参加させてもらいました。この研究会は、大学教員のみならず自治体の職員、高校教員、そして一般の歴史愛好家たちでなり、35年にわたって活動を続けてきた筋金入りの研究会です。こういう活動が継続的にできると…

『知のミクロコスモス』読み進めています

大貫の大学院ゼミでは、合間合間に参加者の研究発表を挟みつつ、順調に『知のミクロコスモス』を読み進めています。昨日までの段階で終わったのは 赤江雄一「語的一致と葛藤する説教理論家」 水野千依「キリストのプロフィール肖像」 平岡隆二「イエズス会と…

愛媛戦@ニンスタ

週末は急きょファジアーノのアウェイに参戦すべく愛媛まで行ってきました。 行きは瀬戸大橋を渡るルートで、途中休憩を挟んで2時間半くらいでニンジニアスタジアムに到着。ここは西日本最大級の動物園が隣接していて駐車スペースも広く、スタジアムからほん…

遅塚忠躬『史学概論』第1章

月曜5限の西洋史演習で遅塚忠躬『史学概論』(東京大学出版会、2010年)を読んでいます。西洋史の学生だけでなく、東洋史の学生も出席してとても刺激的です。できれば日本史の学生にも出てほしかったのですが、日本史は教員も多く授業内容も厳しいので、学生…